夜中の宅配
一人暮らしを始めてから、よくネット通販を使っていた。
その日も深夜に帰宅すると、玄関前へ段ボールが置かれていた。
送り状を見る。
差出人は書かれていない。
でも最近注文した物だろうと思って、特に気にせず部屋へ入れた。
かなり大きい箱だった。
妙に重い。
だが疲れていたので、その日は開けずに寝た。
翌朝。
スマホを見ると、通販サイトから通知が来ていた。
『配送遅延のお知らせ』
昨日届いたはずなのに、おかしいと思った。
さらに確認すると、まだ発送すらされていない。
嫌な予感がした。
急いで玄関を見る。
段ボールはまだある。
恐る恐る開ける。
中には大量の新聞紙。
その一番下に、小さい箱が入っていた。
さらに開ける。
USBメモリ一本だけ。
怖くなったが、気になって再生してしまった。
映像が始まる。
暗い夜道。
ブレた画面。
誰かが歩きながら撮影している。
数秒後、見覚えのあるアパートが映った。
自分の家だった。
撮影者は階段を上がっていく。
二階。
廊下。
自分の部屋の前。
その瞬間、動画の中でドアが開いた。
中から出てきたのは、自分だった。