夜中の踏切

終電帰りだった。

住宅街の小さな踏切で、警報機が鳴り始めた。

だが電車が来ない。

ずっと鳴っている。

気味が悪くて立ち止まっていると、向こう側に女が立っていた。

こちらを見ている。

次の瞬間、踏切の向こう側へ電車が通過した。

轟音。

だが通り過ぎた後、女はいなかった。

代わりに、線路の真ん中へ花束が置かれていた。